お気楽な人生だな

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久しぶりの雨.恵みの雨じゃないか.多少は寒かったが,15分の帰り道我慢すればいい.かっぱも傘もささずに自転車を急いで漕いだ.

夏の夕立のときのような雨の匂いをかすかに感じた.久しぶりの湿った空気を鼻からいっぱいに吸い,雨を味わうとは変だがそんな感じに近かった.わくわくするようなうれしいような.

駐車場から出てくる車が,自転車の私の前を遮る.

 

自転車と歩行者共用の広い歩道に侵入する際に,一時停止もしない.車道直前までつけたところで自転車の私に気づき,「あら,いたの?」という顔をこちらに向ける.口を半開きにぽけ〜っと.

 

私は,その様子を直視せず視界に入れるだけにして,そんな腹立たしい人間を無視するようにあちらが認識すると同時に車の後部に周り通り過ぎた.

 

ここまではよくあることだ.動きの遅い自転車がゆっくりのろのろと車を避けてとおればいい. 

 

そこからすぐ先5メートルもない先には,交差点があった.さっきの車を避けた後,信号を見るとちょうど赤から青に変わった.

 

横断歩道に入ろうとすると,びゅんと車が左折してきた.驚いて急ブレーキ.

見ると,さっきの車じゃないか.なめてるのか,ケンカを売ってるのか.

その飛ばし方は,明らかに,「自転車来る前にいっちゃえ」という意思を感じた.お前はさっき自転車の私を認識していた.それを追い越して自転車が横断するまえに左折した.

 

こいつが今日,家につく前に事故ってしまえと念じた.あの顔が車に衝突する直前の恐怖に慄き,ライトに照らされ,目をまん丸く見開いたシーンを高解像度で再現VTRにした.

 

「馬鹿な人間に感情を乱されてどうする.」

「こっちの負けだ」

深呼吸をして胸からいらいらを吐き出そうとした.雨に打たれる音に耳をすませる.冷たい雨が手にしみてきた.感覚だけに集中した.

 

家につくと,すぐに熱い風呂に浸かった.フィンランドのサウナと極寒の湖の水風呂はこんな感じだろうか.

息苦しい湯気の中また深呼吸をしたら,数分前の出来事は綺麗さっぱり忘れた.風呂を上がると,空腹と眠気が襲ってきた.昨日は3時間しか寝てないことを思い出した.早く食べて寝てしまおう.すべては自分のご機嫌のせいだった.

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