シェリー・タークル著『つながっているのに孤独』を読んだ。つながりのなかの孤独を同じようにみんな感じているんだな〜とよく知ることができた一冊。いろいろ考えさせられる。ネットの付き合い方を見直すいい機会になります。
10章 電話をかけなくなった社会
この章がすごいわかりみだった。何度か読み返した。
会社の電話対応は無駄だと言われて、電話自体をなくす会社もあるんだそう。でもテキストじゃ伝わらない伝わりづらいこともある。大事なことは音声のほうがいいことが多いのかな。
メールで告白なんてのが始まったのはもう10年以上前だろう。未だにあるんだろうか。この本でもインスタントメッセージで別れを告げたという話があった。
一日何十時間もスマホに費やす若者が増えてると聞く。そういうのをテクノロジーを使っているのではなく、使われているというそうだ。
スカイプにも違和感を感じる人が多いみたいだ。リアルで会っている感じとは程遠く感じるそう。
手紙とスカイプ
最後のエピローグで、著者が若い頃に母と交わした手紙を地下の部屋から探し出し当時のことを思い返してした。
ここにとても共感した。この”手紙”の部分がこの本の伝えたいことの核と感じた。
私も誰かからもらった手紙を大事に保管してる。なぜかは分からない。それがとても特別で大事なものと感じたからだ。
どんなものかというと、贈り物に入っていたちょっと一言がかかれた小さな紙切れや
甥っ子が2歳か3歳ころに紙に書いて姉がわざわざ封書で送ってくれたもの、なにが書いてあるかはわからない、ただの落書きのようなもの。など
手書きで書いてくれたものにはその人の気持ちがこもってる、書いてくれたときの時間も刻まれてる気がする。
使うのは我々だ。ネット断ち
テクノロジーを使うのは人間自身。コントロールする立場で使わないといけない。
自発的にネット断ちをする若者のエピソードがあった。私も数年前にフェイスブックはやめた。
Twitterはやっているがある程度距離を置くようにしてる。
ネットなんて本当は生きていく上で必要ない。衣食住あれば生きていけるのだから。
マインドフルネスが流行りだして、内面と向きある必要性が高まってきてる。これは自然な流れだろう。
もっと孤独と自分と向き合って身近な人・目の前の人と向き合っていくことが幸せにつながるんじゃないかな。
