今回は,LORE伝承中の伝承,ペロー童話集・グリム童話にもある民承『赤ずきん』の話でした.知らなかったウンチクたっぷりで外国文化の勉強にもなりますね.
今までのエピソードの復習

あらすじ&ネタバレ
オーサリー村の人狼
5世紀半ばのアイルランド
パトリキウスは宣教師でキリスト教の布教活動に従事していた.
オーサリーでは”狼”を信仰していた.
オーサリーで人狼と化した人たちに襲われそうになる・・・
アイルランドのオーサリー,聖パトリックの伝説の話でした.
聖パトリック(パトリキウス)は,アイルランドにキリスト教を広めた司教
St Patrick’s Dayセントパトリックデイは,この人の命日にあたる.
アイルランド発祥のお祝いイベントだったが今では世界各地に広がっている.

このオーサリーでの伝説は,キリスト教に改宗させるために作った作り話ではないかと考察するブログ記事を見つけました.
確かに言えてる話だと思います.悪いことすると鬼におへそ取られるよみたいな子供だましの脅しは,いつの時代にも続いています.
野蛮だとされたアイルランド人(異教徒)を人狼とし,メタファーとして使ったとも考えられる.
そして,キリスト教を信じないと人狼になっちゃうよと言って布教したのでしょう.
このように昔は狼を「悪・罪」などのメタファーとしてたことが今回の話でもわかります.
メインエピソード 【赤ずきんと人狼】
ハリウッドは1913年以来狼男の映画を100本近く制作してきた
”銀の弾丸でないと殺せない”
”狼男に噛まれると人狼になる”
中世ヨーロッパでは,恐怖の対象として扱われた
”多毛症”
”狼憑き”
もともと人間であるため人狼には尻尾がない
ドイツ・ベートブルクの少女グレッタが狼に襲われる.
グレッタの友人セレストが彼氏と密会に森へ
セレストと彼氏は人狼に殺されてしまう
グレッタの父ジェンスたちは,獣を退治しに行くことに.
その間グレッタは司教が預かることに
グレッタの運命は,人狼は退治できるのか?・・・
この回のGuest Starringは,アダム・ゴールドバーグ(司教役)でした.
あまりよく知らない俳優だけど,重要な役でいい演技してました.
感想&まとめ
フランスで出版されたペロー童話集やドイツのグリム童話に収録された『赤ずきん』の元になった民話では,おばあさんの血と肉を食べさせられるという人食い・カニバリズムが話の中に入っていたそうです.
このドラマでもカニバリズムの表現がありました.このカニバリズムは性的行為のメタファーとして代わりになっているという説もネットで見つけました.
”処女を守りなさい”,”言いつけを守りなさい”,”男はオオカミだ”
大元の『赤ずきん』は,少女や女性に対する教訓を伝えるための教えの込められた口承だったのですねえ
そこはピンク・レディーのSOSだろと思ったあなた,その通り.
けど,ママの教え的なのはこっちだから
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