LORE~奇妙な伝説~ 第4話―死者の音 ネタバレ&レビューです.今回は,降霊術に関する回でした.オカルトの起源に迫るなんとも教養番組チックで騙されます.
主演は,ターミネーター・T-1000のロバート・パトリック.
X−ファイルでは,プラグマティストのダゲット捜査官(ロバート・パトリック)だったやつが心霊主義スピリチュアリストを信じるという皮肉,笑えます.
前回の話はコチラ

あらすじ&ネタバレ
スピリチュアリズムの幕開け
1921年,スピリチュアリストのトーマスブラッドフォードが死後に関する著書を執筆した
直後に持論を実行し自殺をした.

メインエピソード・Stratford Knockings
フェルプス牧師
1843年に妻エリザベスを亡くし,失意のどん底に.信仰心も揺らぎつつあった
生死の境界線にある扉は決して開かない
リンカーンの妻も亡き息子のために行ったという噂がある.
フェルプス牧師は再婚し,コネチカット州の邸宅に転居した.
そこで超常現象が起こる
フェルプスは降霊会をやってみることにするが....
死なずとも死者と話せるという思想は”心霊主義”として広まりはじめた
降霊術のブームは収まらず,支持者たちはどんどん妄信していった.
メスメリズム催眠術の起源
メスメルは,万物に存在する生命力の流れを提唱した.彼はこれを”動物磁気説”と呼んだ.
催眠術へと発展していった.彼は霊的な効力までは言及していない
しかし後にこの”見えない力”は降霊術へと発展した.

ここが一番気になった点
磁気を用いるようなメスメリズムとテーブル・ターニングとの関係がネットで調べても出てこないんです.
「催眠療法メスメリズムを用いた降霊術―」というセリフがありましたが,これはでっち上げと言わざるおえません.
俗に言われるテーブル・ターニングのスタイルの降霊術は,ハイズヴィル事件以降のブームが始まってたらのことだというのが一番有力です.
ハイズヴィル事件
1848年ニューヨーク・ハイズヴィルのフォックス家で事件は起きた
姉妹が死者と会話ができると言い出した.
フォックス姉妹の人気は瞬く間に爆発し,カリスマ的存在になった.
この事件を発端にアメリカ・イギリスでスピリチュアルブームが起こった.
次回のエピソード

感想&まとめ
当時は科学とされた降霊術.今ではオカルト・疑似科学となってます.でもこの発見があり,今の精神科学や心理学の発展があるのも事実.
今回の話は,フェルプス博士の話が元になっているようです.記事を見つけました.

完全な私の見解ですが,連れ子義理息子たちのいたずらだったんじゃないかというのも考えられますよね.step-fatherを嫌うなんてのはよくある話ですし.フェルプス爺さんは騙されやすい人だったとか.
感想ですが,今回はオカルトの起源・歴史を知るには興味深かったけど,内容は面白いものではなかったですね.オカルト興味ないし.所詮オカルトで怖いホラーでもなかった.
まず驚いたのが,ロバート・パトリックがめっちゃ老けてたこと.メイクのせいもあるけど.
x-ファイルのダゲット捜査官やってたときはシワひとつなかったのに.
と思ったんですけど,この頃はもう15年も前になるんですねー.知らなかった.
制作は2000年頃から.
個人的には,「ロバート・パトリックの出オチ」回となりました.でも名優のあの唇ないしゃべり,怪しむときの表情はダゲット捜査官を彷彿とさせますねー.よかったよかった.
ちなみに後にでてくるエクトプラズムもオカルトのでっち上げだってことが知られてますね.
エミリーローズもオカルト映画では面白い.評価も高い.もう見ましたか?